産業保健師の一日の業務とは?【定時に帰れる理由】

こんにちは、産業保健師のカナです。

疑問ホケンシ

産業保健師の1日の業務ってどんな感じ何だろう。

定時に帰れるのは本当なのかな。

こんな疑問にお答えします。

私はある企業に所属しており、産業保健師として正社員で仕事をしています。

中には正社員とともに派遣社員や契約社員も所属している企業もありますが、私の勤める会社の保健師は全員正社員です。

そのため、就業形態による業務量の差はありませんので、派遣だから業務が少ない、定時に帰れる、ということもなく、正社員ですが定時に帰れます。

結論からお伝えします。

結論

一日に行うべき業務は少なめ

行うべき業務の量や期限に応じ、自分で自由に計画を立てて取り組むことができる

では、詳しくお伝えします。

産業保健師の一日の業務とは?【定時に帰れる理由】

保健師は国家資格の必要な職業のひとつです。

でも、ドラマ化でメインキャストが演じる職業になるわけでもなく、世間一般として、この仕事のイメージはあまり無いように思います。

という私も、看護師を目指していた学生時代、保健師についてはほとんど知りませんでした。

地域社会には確かに存在していますが、接する機会がなければ、あまり関わることが無い職業かもしれません。

特に私のような企業の保健師は、全ての会社に配置されているわけではありませんので、余計に存在を知られていないのかなと思います。

なので、私のやっている産業保健師を目指す方にとっても、なかなかこの仕事の細かい部分までは想像できないのではないでしょうか。

実際、私はこの職業を目指して転職活動したわけですが、この職業の仕事内容の詳細は全くわかりませんでしたので、全て自分のイメージだけで乗り越えてきました。

保健師の仕事や活動のことを面接で聞かれても全くわかりませんので、想像して答えた、という感じです。

職業としても、仕事の詳細としても不明なことが多いと思いますので、私の仕事の流れの一部分をお話ししてみたいと思います。

とある一日の仕事の様子

仕事としては、大きく二つに分けられます。

保健師としての自分の仕事」と、「産業医在勤日の仕事のサポート」。

私の会社の産業医は毎日在勤しているわけではないので、産業医在勤日は主に産業医中心に動きます。

それ以外は、自分の仕事を自分の優先順位で行なっていきます。

以下では産業医が不在の日のお仕事です。

出社~午前中のお仕事

少し早めに出社して、のんびり朝を過ごします。

到着したらすぐにPCをオン。これが始業時刻として記録されます。

メールチェック

まずはメールの確認からスタート。

日々定時で帰りますので、夕方以降に送られてきたメールは翌朝チェックしています。

こちらから送信したメールへの返信もあれば、問い合わせのメールもあります。送られてくるメールは、社員全員を対象としたメール、産業保健職を対象としたメールなど、メールの種類や内容は様々です。

所謂ビジネスメールというものですが、私は保健師になって初めてビジネスメールを扱いました。

看護師の頃、大学の頃、多少メールを扱いましたが、内容やフォーム等は何も考えずに用件を送信していました。

社会には社会のルールがあり、また、その会社独自のルールもあり、一件メールを作るのも、最初はすごく緊張しましたし、何度も読み返しました(笑)

メールについては、早めに返信が必要な場合には、すぐに返します。それ以外は、頃合いを見つつ、できる時に返信します。

本日の仕事の準備

その日に必要なカルテ等をチェックし、準備します。基本的には前日に準備が住んでいますが、予定の変更などの連絡が直前に入ることもあるので、最終チェックをしています。

会社はほとんど紙カルテであることが多く、電子カルテを導入しているのは、本当に大企業のみと考えた方が良いです。

私のところも紙カルテなので、従業員全員分のカルテが部屋にあります。そして、その全てを私が管理しています。

紙カルテですので、整理と管理に手間がかかります。

どのように整理すべきか、人の異動や新入退職者のカルテをどう把握し管理するのか、カルテの管理には当初頭を抱えました(笑)

そんな山のようなカルテの中から、本日使う分のカルテを出して準備しておきます。

スケジュール調整

直近1~2週間以内に行う面談の予定調整を行います。スケジュール調整は、主にメールのやり取りで行います。変更の必要があれば、代わりの日を決めていきます。

大抵、面談を行うことが決まった日にすぐ、面談の日程を決めるようにしています。

しかし、面談にも様々な種類があり、2〜3ヶ月に1回、中には半年に1回といった間隔で面談を行う人もいます。

そういった先の予定はすぐに調整ができないため、面談予定日が近くなってきたところで、詳細の日時を決めるようにしています。

この面談は、私自身が行う面談だけではなく、産業医が行う面談も含まれます。

全ての面談の日程調整は私が行ない、スケジュール管理は完全に私の仕事になります。

翌日の仕事の準備

翌日の面談時に使用する、必要なカルテや資料は、今日中に準備をします。

また、面談に来てもらえるように、明日面談が行われるということを社員さんへメールでリマインドすることもあります。

面談数は日によって異なり、1人しか予約が無い日もあれば、20人近くの予約があることもあります。

人数が多いと、準備にとても時間がかかります。その場合、面談当日の朝に全ての準備を行うことは難しいため、前日のうちに準備するようにしています。

時々・・・相談対応

「ちょっと体調が悪くて…」

「受診したいので紹介状が欲しいんだけど…」

「うちの課の者がちょっとメンタル落ち込んできてるみたいで…」

「この書類が欲しいんだけど…」

相談内容は日によって様々です。

当事者が来ることもあれば、上司の方が部下について相談に来ることもあります。

私だけで対応できることもあれば、会社の本部に確認を取るべき時もあり、対応も様々です。

もともと看護師ですので、健康相談は割と得意なのですが、精神科系には特に強くなかったのでメンタル相談はそんなに得意ではないですし、会社や国の制度に関連する相談はとても弱い分野です。

わからないときは少し時間をもらって、調べて確実な返事をするようにしています。

まだまだ知るべきことがたくさんあるのです。

時々・・・救急対応

ついこの間もありましたが、体調不良の従業員が出た場合、対応ができないと判断した場合には救急搬送を行います。

私の担当箇所での頻度は年に2〜3件です。

疾患・症状は様々です。先日は脳梗塞を発症した方がおり、搬送になりました。

難しいのは、何もわからないところからの判断というところです。

医師は診断できますが、看護師保健師はできません。看護師として病院で仕事をしていても、基本的には診断名があっての看護です。

診断までの知識はありませんが、それでも看護師経験があってこそわかることも多いです。この脳梗塞の方の場合も、「もしかして脳梗塞かも」と疑ったらすぐに救急手配をしました。脳梗塞は時間との勝負ですからね。

1時間のお昼休憩

ランチタイムです。

この時間は自由なので、どのように過ごしても大丈夫。私の会社では昼食を摂る手段はいくつかありますので、選択可能です。

 ・お弁当を持参・・・冷蔵庫があるので、腐りませんよ。持参者もちらほらいます。

 ・食堂・・・いくつかあります。お手頃価格で種類が豊富なので、とってもありがたい!

 ・コンビニ・・・近くにあるので、買いに行けます。フツーにコンビニなので、公共料金の支払いとかもできて、とても便利。もちろんATMもあります。

 ・お弁当注文・・・業者さんが入っているので、メニューから好きなものを選んで注文できます。

以上、何でもOKです。

会社から出ても問題ありません。

午後のお仕事〜終業

午後のルーチーンは特に決めていません。

午前中にできなかったことを午後にやることがほとんどです。

今日は午後に面談や健康支援関連のメールを作って送ったりしていました。

1日を通して・・・

面談

従業員と直接関わるお仕事の大部分がコレです。保健師としてのお仕事の大半を占めています。法令にも関わる部分ですので、とっても大事なんですよ。

いつ行うかは従業員さんと予定を調整して決めますので、午前中に会うこともあれば、午後に会うこともあります。

面談の種類も多数。特に多いのが以下になります。

・健康診断後の事後措置としてのフォローアップ(保健指導)

・生活習慣病予防の定期フォローアップ(特定保健指導)

・健康相談

他にも様々な種類の面談がありますよ。

休憩は適宜OK

1時間に1回程度、小休憩が必要です。(これが理想)仕事に夢中になると、ずっと作業を続けてしまいますが、効率よく集中して作業を行うためには適宜休憩が必要です。

売店もあるので、好きな時に買いに行けます。

トイレ休憩もそのひとつです。

ドリンクはデスクに置いているので、水分補給はいつでもできます。

看護師時代はトイレも水分補給も限られていました。。行けないことはないのですが、忙しすぎて行く暇無し。。看護師の膀胱炎もあるあるですよね(苦笑)

休憩時間は決まっていないので、全て自分次第。仕事も休憩も、やりくりはすべて個人に任されています

定時終業

基本、残業はしないようにしています。

就任直後は整理したいことがたくさんあり、敢えて残っていることもありましたが、普段の業務では残業するまでもありません。

残業をすると一日の疲れもあり効率も悪くなるので、なるべく終業のチャイムとともにPCを切って帰ります笑

まとめ

こうやって出してみると、内容が薄いですね。

そんなことは無いんですよ。いや、暇な日もありますが(笑)

時間があるときは、自分の勉強をしたり、研修レポートを作成したり、健康教育の資料を作成したりしています。

その他、ちょこちょこ色々なお仕事があります。

・海外出張の従業員への対応

・メンタル相談

・体調不良者の対応

・救急対応

・健康教育

などなど。。。

でも、そこまで大変なことはありません。

 

看護師は患者さんの状態や入退院の予定によって、自分の仕事が左右され予定が崩れることが多いと思います。

しかし私の仕事の場合、自分でスケジュールを調整できることがほとんどですので(もちろん、救急対応が発生すれば時間が取られたの業務へ影響が出たりしますが)、残業をしなくて済むように調整をしています。

とにかく、自分次第でどうにでもなるということです。なので、定時で帰れたり、有給が取れたりするんです。そういう調整がとてもしやすい職業ということですね。

 

看護師も、自分のやりようでいくらでも時間が作れますよね、頑張れば。

1日のうちにやるべき仕事が終わるようにやりくりをするというのは同じです。

時間管理は看護師の特技だと思いますので、スケジュール管理は問題なくできるのでは無いでしょうか。

なかなかイメージしにくい仕事内容ですが、私は日々充実した日々を送ることができていますよ 🙂