産業保健師の日常 研修・資格

【産業保健師】目指せ英語習得!海外駐在員や外国人従業員の健康支援のために

2019-04-04

こんにちは。

まだまだ保健師として半人前なので、日々日々勉強に励んでいるところです。

そして同時に、自分が看護師・保健師としてやってきたことや考えたことをこのブログで発信しています。

ブロガーとしてもかなりの初心者。初めてのことだらけで、毎日やることたくさんです(笑)

いろいろな分野で日々精進なのですが、私が今最も力を入れていることのひとつが、英語の学習です。

 

できていること、できていないことは何かを考えてみる

年度末が近くなると、今年度の反省と次年度の計画を考えることが多くなります。

それはきっと、どの職業も変わらないでしょう。

私も例外ではなく、次年度のことをいろいろと考えてはいるのですが、何せまだ初心者保健師なので、今後やるべきことが山のように思い浮かぶのです。

 

正直、最低限やらなければならない仕事はできていると思います。

仕事の質やレベルはどうであれ、保健師として、最低限の仕事であればできているはず。

業務に関してはうまく回っていますので。

 

ですが、最低限のことで満足できる私ではありません。

やはり、スキルアップをしたいのです。

 

もっとより良い活動をしたい。

活動が少しでも成果として現れるように頑張りたい。

そして、社員さんたちに一保健師としてしっかりと認めてもらえるようになりたいんです。

 

あらためて現状を振り返り、

今自分ができていること、できていないことを考えてみると、もちろん、できていないことの方が多くなります。

 

そして、数年後、できるようにしたいある目標があります。

それは、今すぐにはできないのですが、、

できるようにするためにも、時間がかかることなんです。

それはつまり、英語を使うことが必要なのです。

 

海外駐在員の健康サポートが足りていない

 

私の勤める会社は、海外での仕事も受けている会社なので、海外出張をしている方が多くいます。

その出張も、1週間や2週間という短期ではなく、1年単位で行っているんです。

そういった業務にあたっている方は、海外生活にもう随分慣れていらっしゃるのですが、やはり何かあった場合には対応が遅くなってしまうのが、海外です。

 

これまでに、私はこんな経験をしました。

 

海外で心筋梗塞を発症し、手術をした事例

 

以前、海外で心筋梗塞を起こし、入院してカテ治療を行なった方がいました。

帰国するにも長時間フライトになりますので、慎重に行動しなければならないのですが、退院許可が出てすぐにその社員さんは帰国したのです。

 

特に何も無かったから良かったものの、もっと慎重になって欲しかった。

でも、こちらの意図は伝わらなかったんです。

社員さんとは連絡を取っていました。

その上司の方とも。

そして、帰国は慎重にすべきであり、フライト中に何かあった場合の対応を考えなければならないことを伝えていました。

でも、こちらが知らない間に、気が付いたときにはすでに帰国していたんです。

 

心筋梗塞は命に関わる病気です。

病院では一週間はICUで経過を見たり、その後も入院生活をしばらく送り、心臓のリハビリを行います。

それくらい慎重になる病気ですが、日本と海外では考え方が異なる場合があります。

海外の医療レベルによりますので、何とも言えませんが、この例でその違いがわかると思います。

カテ治療の数日後に帰国許可を出したのですから。。。

 

こういう時に、その病院とやりとりできるだけの英語力があれば、状況の詳細まで確認できたのに…と感じました。

日本でもわかるように、身体の状態を患者さんから聞くのと主治医から聞くのでは、その情報内容がまるで代わります。

医療者同士であれば、必要な情報を詳細に言い合えますが、一般の方に対して詳細に説明しても難しいため、わかりやすく簡単に伝えることがほとんどです。

なので、医療的な判断ができるもの同士で話した方が、状況がわかりやすい現状があります。

 

今回の例では、本当に帰国させて大丈夫だったのか、検査結果の詳細の数値はどうかなど、予め確認し、こちらも受け入れる準備をしておきたいところでした。。

 

海外での生活が把握しきれない

 

また、別の例では、食事事情が挙げられます。

海外の食事事情は日本とは異なるため、海外生活によって体重がグーンと増えてしまう人がいます。

でも、私は海外の食事事情がよくわからず、どこでどんなものを食べることができるのか、把握するのが難しいのです。。

生活習慣に関わることは、生活全般。

食事だけではなく、周辺で余暇を楽しめるのかなど、いろいろ考えるべき要因はあります。

都心の情報はインターネットに溢れていますが、社員さんたちが行く場所は大抵田舎の方なんです。

なので、周辺事情がなかなかつかめず。

英語力を身につけ、海外の現場を実際に目で見て、具体的な生活指導をしたいと感じています。

 

同じ日本にいる社員さんでも、地方へ行っている方もいますが、やはり、日本と海外は違い、日本であればどうにか早く対応ができます。

 

海外の言葉の壁や日本との距離というのは、なかなか埋められない溝があります。。

 

 

なぜ海外の方にこだわるのかというと、国内にいる方へのサポートがどんどん充実しているのに対して、海外駐在の社員さんへのサポートは変わらず手薄い状況が続いていると感じているからです。

同じ社員さんなのに、受けられるサービスに差があるのは、悲しいじゃないですか。

なので、どうにか海外へのサービス体制を充実させたいと思っています。

 

 

日本で働く外国人従業員の増加

 

また、国内にいるのに十分なサービスを届けられないといった場合もあります。

それは、対象が外国人だった場合です。

 

最近の日本では、海外からの外国人従業員がとても増えていますよね。

どこの企業にもいるように思います。

彼らに対しても、私は保健指導をしなければなりませんが、私は英語が話せないため、それができていません。

実際、英語が話せる産業医にお願いして保健指導をしていただいています。

なんとも残念な保健師ですよね。

英語が話せれば、等しくみなさんにサービスを届けることができますが、それができないなんて。。

 

今後、より一層、外国人従業員が増えることでしょう。

そうなると、英語だけでは追いつかないかもしれません。

しかし、まずは世界の共通語である英語を最低限身に付けたいところです。

 

産業保健業界共通の課題

私の勤める会社のように、海外進出をする企業はたくさんあります。

外国人従業員を雇用する会社もたくさんあります。

これが日本の現状です。

となると、やはり、海外分野にまで及ぶ充実した保健活動が必要になりますが、現状としては、まだそこまで充実していません。

 

私や私の勤める会社だけではなく、業界全体に当てはまることだと感じています。

海外に対する支援に関して、研修やセミナーが多く見られるのも、そのためでしょう。

まだ発展途上の段階なのです。

 

もちろん、海外の支社に独自の医療職が配置されていることもあるでしょう。

しかし、日本国内と海外の支社同士が密に連携して動いているかというと、私は聞いたことがありません。

 

海外勤務の前後フォローや、一時帰国時のフォローアップ、海外在住中のメールフォローなどはできている会社が多いと思います。

でも、国内で行なっている健康支援、健康教育を、海外の人へできているかというと、できていないですよね。

外国人向けとして、英語での健康教育を行ったりもできていません。

なので、やはり不十分なのです。

 

海外市場への拡大に、産業保健業界はやや遅れをとっているイメージです。

むしろ、海外で何かあったとしても、海外だから仕方がない、だけで終わらせてしまうとか。。

寂しいですよね。

自分や家族がその立場になったら、少し悲しくなります。

 

今後、企業としてより良いホワイトなイメージや、健康経営銘柄を目指したいのであれば、ココにも着目して頑張っていく必要があると思います。

 

まずは必要最低限の英語力を身につける

 

以上の課題をクリアするとなると、やはり英語力が必要。

 英語で話す、電話をする

 英語でメールのやり取りをする

 英語の資料を作る

最低限、これらをできるようにしたいと思っています。

 

高校の頃には大学受験のために英語を勉強し、大学でも基礎教育として英語を学びましたが、それ以降はめっきり英語と触れ合う機会が無く、遠ざかっていました。

そのため、今では中学英語ですら危ない状況…

 

いちから学ばないといけないと思っています。

 

思い返せば、看護師時代にも英語ができなくて困ったことがあります。

 看護師の時にも外国人が入院してきたことがあったので、そんな時には英語が必要になる場面がありましたが、重要なことは英語が話せるドクターに任せ、あとはジェスチャーや簡単な単語で乗り切ってきました。

 

本当はその時点で英語の必要性を感じられればよかったのですが、どうにか乗り越えられたので、そこまでの必要性を感じなかったんですね。

残念。

というか、むしろ向上心の無さにガッカリ、ですよね。

 

看護師として患者さんと関わるのは一時的なものなのですが、従業員はずっとその会社に在籍しますので、一時的な関わりだけではありません。

そのため、やはり英語が必要であると思うのです。

 

正直、保健師である今、すぐにはそこまで英語は必要で無いかもしれません。

現状は業務がうまく回っているからです。

最低限の保健師業務ができているとともに、英語ができなくても、そこまで急激に困ったことは無くて。

また、数回英語が必要な場面に当たりましたが、どうにか乗り越えられたんです。看護師の時と同じですね。

 

しかし、看護師時代と異なり、この職業でずっと頑張りたいと思うためか、先のことを考えると、英語を身につけておいた方が良いなと感じているのです。

いざ必要になった時にできず、そこから学び始めたのでは遅いので、今からゆっくりと進めて身につけていきたいと思っています。

 

「保健師には英語が必須」と言われ始めたら、肩身が狭くなります。

他の誰かに自分の席を取られてしまうかもしれません。

 

なので、今すぐにできるようにはならないのですが、時間をかけて英語を身に付けたいと思っているんです。

 

中にはすでに英語が話せる人もいると思いますが、そういう方は是非、英語を生かして仕事を充実させていけると素晴らしいですよね。

 

まとめ

これから先、いろいろと取り組むべき課題が出てくるでしょう。

保健師によって、その人のレベルや抱えている問題によって、その課題は異なると思います。

私はその課題の一つとして、「海外関連サポートの充実」を挙げています。

そのために英語学習に励んでいるんです。

 

おそらくこの先、今はまだ英語がそこまで必要でない方も、英語を身に付けておくだけで、保健師としての幅が広がるはずです。

外資系の企業で仕事をしたり、海外で仕事をしたりできます。

夢は広がりますね。

 

英語は単にコミュニケーションツールのひとつですが、これができるのとできないのとでは大違いです。

日本の将来は、確実に英語、さらには中国語が必要になるはず。

 

そんな社会で保健師として仕事を続ける、スキルアップをしていくためには、英語を身に付けることは必要なことであり、重要なことだと考えています。

英語が必要とされる理由はコチラでもお伝えしています。

私はまだまだ英語も初心者なのですが、同じ状況にある方がいらっしゃいましたら、ともに頑張ってみませんか??