ひとつめの総合研修をご紹介します。
本記事の信頼性
本記事を書いている私は、看護師から企業の保健師へ転職し、産業保健師として仕事をしています。
そして、教育体制の無い会社のため、多数の外部研修へ参加しています。
総合研修①『行動変容実践のための保健指導者養成セミナー』
主催: 一般財団法人 家族計画協会 JFPA(Japan Family Planning Association)http://www.jfpa.or.jp/
講師: (合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明(医師・医学博士) 他
RISP(Research Institute of Strategy for Prevebtion)https://www.jrisp.com/
研修内容
この研修は、毎年2月頃に開催されています。
私が参加した時は、3日間コースと4日間コースに分かれており、保健師初心者は4日間コース、保健師経験者・レベルアップコースは3日間コースとして設定されていました。
研修ではテキストや保健指導教材を使用し、参加者同士で保健指導を行う、観察する、といった演習が多く取り入れられていました。こうした演習により、講義で得た知識がすぐに活用され、定着につながります。
また、参加者同士のコミュニケーションが取れるようになりますので、情報交換もでき、より楽しい場になります。
教科書や保健指導で使える教材を使用しながらの講義になりますが、その教材は今の現場でも活用しています。
やはり実際に使えるというのはありがたいですね。
私が参加した時の研修内容・講義のテーマは以下になります。これから受講を検討されている方は、ご参考にしてみてください。
1)循環器疾患の疫学 /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
2)生活習慣病予防と健康教育の方法 /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
3)栄養食生活のために基礎知識と栄養アセスメント /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
4)運動指導の理論と実際 / 岩手大学 教育学部保健体育科 教授 栗林 徹
5)高血圧の栄養・食事指導のポイント /(合)生活習慣病予防研究センター 保健師 亀ヶ谷 律子
6)脂質異常症の健康教育 /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
7)生活指導及びメンタルヘルスケア /人間総合科学大学 健康栄養学科 教授 奥田 奈賀子
8)健康教育の理念と実践 /(合)生活習慣病予防研究センター 管理栄養士 辻 恵子
9)飲酒と健康 /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
10)メタボリックシンドロームの栄養学・疫学 / 帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座 講師 浅山 敬
11)演習:健康教育 /(合)生活習慣病予防研究センター 管理栄養士 網谷 陽子
12)禁煙指導の実際 /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
13)健診結果に基づくリスク層別化と対策 / 北海道大学大学院医学研究科 社会医学講座公衆衛生学分野 準教授 中村 幸志
14)データヘルス計画における保険事業の種類と対策 /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
15)口腔保健 H23歯科疾患実態調査から /(合)生活習慣病予防研究センター 代表 岡山 明
16)保健指導とメンタルヘルスケア /(合)生活習慣病予防研究センター 保健師 亀ヶ谷 律子
【ご参考】教材
友人からも高評価でした
研修は講義と演習で成り立っていました。
各講義の資料は多くありました。いや、かなりのボリュームです(笑)
4日間、朝から夕方まで、ずっと大学の講義を受けている感じです。でも、私も本気で保健師を頑張りたいと思っていたので、必死でした。
研修については、上記内容を見てわかるように、保健指導関連の内容が中心になっています。保健師にとって、保健指導は、仕事の要。まずはこちらを押さえておかなければなりませんね。
もちろん、特定保健指導にも活かせる内容でした。そういった指導をしっかりと行うことができるよう、根拠から押さえていくような講義でした。
★知人が参加した結果、とても好評でした!
この主催者である『家族計画協会』についてですが、保健指導に必要な教材を多種販売しています。
リーフレットやパンフレット、メタボ教育用のモデルグッズなど、さまざまなものがあります。
また、私が参加した研修以外には、下記のようなテーマの研修を開催しています。
- 性の多様性を学ぶセミナー
- お母さんと子どもの元気セミナー
- 働く女性の健康支援セミナー
- 小児アレルギーを学ぶセミナー
- 知っているようで知らない~性の健康セミナー
女性家族関連のセミナーが多い印象です。
また、他の企業や団体によるセミナーを主催されているのも多いです。
そして、この研修を主に担当された岡山先生は、以前から生活習慣病や循環器・血圧関連疾患の研究に取り組まれてきたようです。
そのため、生活習慣病予防研究センター代表という立場でありながら、自ら講義を多くやっていらっしゃり、とても話がわかりやすいの印象的でした。
最新情報(2020/04)
2019年度から内容がアップデートされているようです。
開催時期・・・毎年、2月と11月
費用・・・税別¥40,000
会場・・・千代田区の回と江東区の回がある
対象者・・行政・医療機関・企業・健康保険組合等の保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医師、助産師、歯科衛生士、栄養士、准看護師、理学療法士、臨床心理士、医療心理士、臨床検査技師、健康運動指導士 等