こんにちは。
今回は統計についてのお話です。
統計?
昔習ったけど、苦手だなぁ・・・
会社にデータはたくさんあるけれど、使いこなせてない・・・
こんな風に思ったことはありませんか?
私は統計学に苦手意識があったのですが、統計のことを学ぶにつれて徐々に苦手意識が無くなっていきました。
そこで今回は、統計学と産業保健師業務、また私が統計学を学んだ軌跡について簡単にお伝えしたいと思います。
産業保健師の業務で扱うデータ
看護師をしていた頃は日々多くのデータを扱いましたが、患者のバイタルや血液検査結果のデータが主で、多くの患者のデータをプールしてまとめる作業というものもありませんでしたし、特にICUという急性期病棟にいたこともあり、同じ患者さんと接するのは1〜2週間程度でしたので、長期間の経過を追うということ自体が稀でした。
しかし産業保健師になり、様々なのデータを取り扱うようになりました。
ざっと挙げると、以下のようなデータがあります。
・健康診断結果
・ストレスチェック結果
・健康施策アンケート結果
これらは毎年発生しますので、各年の結果とともに経年の変化を追うことも可能です。
こういったデータはまとめて上層部へ提出するのですが、私の会社の場合には他に集計をする担当者がおり、その方が行っているため私は特に何もする必要がありません。
楽なのでありがたい限りですが(笑)
「統計」への苦手意識
ではここで、「統計学」ということに触れてみたいと思います。
なんとなくですが、「統計」という言葉自体への苦手意識がある人が多いような気がしています。
それはきっと統計学が数学の一部となっているからでしょう。
「統計」と聞くと「データ」「分析」「数字」「検定」「確率」などなど、関連ワードが思い浮かぶかと思います。
私は統計を学ぶためのセミナーへ行っていたのですが、集まっていた人の8割方は数学が苦手だという人でした。
産業保健師の多くは女性で、また、女性の多くは理系科目への苦手意識を持つ人が多いですよね。
そこまで苦手意識がなくとも、「数学が好きです」という人は少ないような気がしています。
ちなみに私の場合、数学は割と好きな方でしたが、高校卒業後にはほとんど触れる機会がなかったため、普段使わない「Σ」といった特殊な計算についてはほぼ忘れてしまっていました(笑)
保健師養成過程で学ぶものの理解不足
保健師の試験資格取得までの過程で、統計学についてはある程度学習すると思います。
私は大学生の頃に統計学を学びましたが、言われたことはできるもののそれが何を意味しているのか、よく理解していませんでした(笑)
「正規分布」といった言葉自体は覚えているものの、「それなんだっけ?」という感じで(笑)
統計手法については保健師国家試験に出なかったので、自分ではそこまで学習しなかっというのもあるかもしれません。
また、私のように臨床の看護師を経て産業保健師になっている人や目指している人は、統計学に触れた経験が少ないのではないでしょうか。
私も看護研究は何度かやりましたが、難しい分析手法を用いたものはやっていませんでした。
また、日々の看護業務で統計学が必要となる場面はありませんでしたので、統計学を学ぼうという意識もありませんでした。
統計学学習への挑戦
私が統計学に対して苦手意識を持ってしまったのは、その大学の授業での理解度不足と数学知識を忘れてしまったことによるものが大きかったように思います。
しかし、産業保健師になってからも、会社では特に統計学を必要とされていないのもあり、最初はそこまで学習する気持ちは大きくありませんでした。
そして産業保健師になって経験を重ねていったある時、報告されるデータに違和感を感じることがありました。
「このデータって本当に合っているの?」
「まとめ方が少し極端じゃないかな」
「もう少し別の角度から見たら何か違って見える気がする」
こんな風に感じたのです。
ですが、Excelをそこまで使いこなせているわけではないですし、データのまとめ方・分析の仕方もよくわからなかった私は、特に何もできずに見ているだけでした。
私はひとり職場で教育ラダーも何も無く、全てを自己管理しなければならない職場にいる私なので、毎年自分がどのように進んでいきたいかを考え、目標立てています。
そして産業保健師3年目になったとき、私は自分の苦手な分野をつぶしていきたいと考えました。
このとき、この「統計を苦手な自分」に向き合い、克服したいと考えました。
こうして私は統計学を学習しようと決心したのです。
ハンバーガー統計学との出会い
統計学を学びたいと思ったものの、数学の知識は無くなり、統計への苦手意識があった私なので、独学は大変でした。
ひとまずオススメとされる以下の本を買って読んでみました。
統計学という難しい分野にも関わらず、可愛い絵とわかりやすい内容で、入口としては最適でした。
ですが、読み物としてはとても面白いものの、理解が浅く、実際の業務へどう活用したら良いのかわからず困ってしまったのが本当のところです。
ですが、この本は初学者へはとてもオススメとされていますので、統計学に触れたいと思っている方はぜひ一度読んでみてください。
私は理解するまでに時間がかかるタイプですので、通常であれば「易しい」とされるハンバーガー統計学でも難しく感じてしまいましたが、たいていの人はこれでクリアできるようです(笑)
ちなみに上記の、通称「ハンバーガー統計学」についてはインターネット公開もされています。
練習問題が無い等多少異なる内容ではありますが、基本的な部分は共通していると思いますので、ご購入前に見てみるのも良いと思います。
ハンバーガー統計学はこちら
↓ ↓ ↓
統計教室との出会い
ハンバーガー統計学で、統計学の中のいくつかの内容を押さえることができます。
ですが、ほんの一部分だったようです、
続編が出ていることからもわかるように、入口としては良いのですが、全体的にカバーすることはできませんので、他を活用しながら学習を進めることをオススメします。
私はハンバーガー統計学を用いても統計学を一から理解するのが困難でしたので、結局、統計教室へ行ってみることにしました。
そちらでは統計学の歴史や概念といった初歩の初歩から教えてくれるところで、何かにすがりたかった私は、ひとまずそこで学習してみようと思いました。
(まだ途中なので、終わったら紹介しますね)
統計学は面白いことに気付く
私はまだ学習途中ですが、学習を始めて統計学の面白さに気付きました。
統計学と言っても、とても幅広く、とても深いものです。
私が学んでいることは、統計学者から見たら触りの部分にしか過ぎないと思います。
ですが、少し学んだだけでもデータの見方が変わったり、切り取り方が分かったり、いろいろ自分で見たいように加工できるようになるだけで、随分と世界が変わって見えるものです。
最大値、最小値、平均値、中央値、標準偏差、変動係数・・・
統計学を学ぶまでは条件反射のように嫌だった言葉ですが、意味がわかると仲良くなれたような気がして、理解できるようになりました。
習ってすぐに健診データを切り取ってみたりして、データで遊んでしまったほどです(笑)
これらは本当に最初の入口に過ぎません。
でも、好きなように扱うことができるようになると、自分でできる幅が大きく広がり、それだけで楽しくなりました。
単純ですよね(笑)
そんなこんなで、私の統計学学習への道がスタートし、少しレベルアップしたのでした。
また別の機会に、続きをお伝えしたいと思います。