本記事ではこのような悩みを解決したいと思います。
【産業保健師】自己PRで自分を売り込む!〜商品価値を考えよう
面接対策で重要となる「自己PR」ですが、どのように考え、対策されていますか?
看護師からの転職の場合、病院就職の際の面接はそこまで厳しくないことが多いため、あまり面接していない人が多いと思います。
この自己PRをうまく行うための方法を考えてみましょう。
PRとは何か
自己PRの「PR」とは、「Public Relations」の略です。
つまり、「広報」を意味しています。
となると、自己PRは「自分を広告する」ということになりますよね。
面接で自己PRすることの目的は、自分を売り込むということに繋がります。
転職における自己PRの意味
自己PRが自分を売り込む場ということを理解していただけたかと思いますが、そういった場を企業側が重視する理由は何でしょう。
企業側は、「この人にはどのような能力があって、我が社にどのような利益を与えてくれるのか」というところを判断すべく、面接の場を設けています。
逆に受験する立場である私たちとしては、「自分を採用するとこんなメリットがありますよ!」という価値やメリットを伝える必要があります。
受験者それぞれの持つ価値観やメリットを並べ比べ、企業側は採用に至るということです。
つまり、私たちは自分の「商品価値」となるものを示す必要がありますね。
PRの考え方
自分に備わる価値を相手に示すことは、自己PRとなる面接の場では重要なことです。
自分で伝えなければ、誰も伝えてくれませんし、相手はエスパーでは無いので自然と理解してくれることもありません。
ですが、伝え方も重要なポイントです。
例えば、どんなに良い商品でも、押し売りをされて買いたくなるものは少数だと思いませんか?
何となく良さそうだな、と思っても、無理に押し付けられると逃げたくなる、辞めたくなるのが日本人の特徴だと感じます。
そのため、自分の売りばかりを全面アピールしても、その内容が相手のココロに刺さらなければ、反応してもらえないでしょう。
では、どうすれば良いのか考えてみると、答えは簡単です。
「相手の求めていることに応える」
つまり、相手のニーズに合わせて自分の価値をアピールする。
これがとても重要です。
自己PRを考える材料
①求人情報
良い案件が見つかって応募する際にも、詳細情報を掴んでいた方が自己PRしやすい場合があります。
例えば、以下のようなPRが可能です。
看護業務を伴う業務がある→看護師経験が活かせる
救急案件の発生率の高い場所→看護師経験を活かせる
出張が多い企業→出張大歓迎であればアピールできる
レセプト作成業務がある→クリニックで経験があれば活かせる
外国人従業員が増えている→英語力を活かせる
相手の求めている能力に対してこちらがしっかりアピールできれば、相手も興味を抱いてくれるはずです。
しかし、そういった業務内容も記載が無かったり教えてもらえなければ、こちらは把握できず、アピールなんてできませんよね。
エージェントから求人情報に載っていないような情報をいかに聞き出せるのかも、転職には大事なポイントです。
②企業ホームページ
企業がどのようなことを大事に考えているのかを、企業サイトから見つけ出しましょう。
「CSR」をご存知でしょうか。
CSRとは、「corporate social responsibility」の略で、「企業の社会的責任」を意味します。
そういったCSR活動や、昨今多くの企業が積極的に取り組んでいる従業員の健康管理や保健事業について調べてみましょう。
その企業が何に力を注いでいるのかが少しずつ見えてくるかもしれません。
力を注いでいる分野=現在問題となっている分野 となっている可能性もあります。
どちらにしても、その分野に関する知識等のスキルを身に付けることができれば、その企業のニーズに合致し、自己PRへと結びつきやすくなりますよね。
もちろん、そのニーズを把握するための大前提として、企業における産業保健活動を少しでも知っておく必要もあります。
③上記とは異なる自分の強み=経験でしか得られないもの
上記の①②は調べればわかると思います。
あとは、経験値も重要なアピール材料になります。
自分が得意としている分野は何か、スキルがあることでこれまでにどのようなメリットを生み出してきたかも大切な内容です。
企業には、あるA分野に得意な人はいても、別のB分野に得意な人がいない可能性もあります。
もしそのB分野を自分が得意としている分野であればしめたものです。
逆に自分の得意分野がA分野であり重複していたとしても、そのスキルを発揮してこれまでに企業にメリットを生み出すことができていたのであれば、転職先の企業がさらにA分野を強化することもできますので、メリットに感じてもらえることでしょう。
結局は、人より少し自信を持つことのできるスキルを身につけておくと良い、ということです。
産業保健師未経験という同じ立場で複数人が面接を受けた場合、何か一つでも光るものを持つことが出来ていれば、頭一つ抜け出すことが出来ます。
経験者が複数人で並んだ場合でも、自信を持って活かすことのできるスキルがあれば、印象が大きく変わるでしょう。
自分が得意な、もしくは好きな、力を注いできた分野をアピールすることも、採用に近くための方法と言えるでしょう。
最後に
面接における自己PRは「自分が話したいことを話す場」ではなく、「相手が求めていること、知りたいと思っていることを話す場」であり、「企業と自己価値を一致させるための場」だと思います。
しかし、嘘をついたりして無理に自分を作り上げるのではなく、あくまでも「自分自身」について話す場です。
以上のようなことを理解し、自己PRに望んでみてください。