産業保健師への転職を検討している方や転職が初めてな方へ特に役立つ情報を共有したいと思います。
ココではこんな悩みを解決します。
求人情報で見るべきポイントってあるの?
情報は1枚の求人案件にギッシリと書いてあるため、どこに着目すべきなのか、項目ごとにどのような意味があるのか、最初はわかりづらいものです。
転職活動は誰でも早く終わらせたいと思うため焦る面もありますが、長く仕事を続けるためにはそれなりのリサーチや準備が必要です。
勢いだけで決めず、しっかり細部まで見て考えられるよう、ここでは求人情報を入手した後に確認すべき15個のポイントをお伝えしていきます。
本記事の信頼性
本記事を書いている私は、看護師から企業の保健師へ転職し、産業保健師として仕事をしています。
求人情報のチェックポイント
募集職種:看護師か?保健師か?
保健師の場合にはどちらの資格も保有していると思いますが、募集がどちらになっているかで、採用時の職種が変わります。
たとえ保健師のような業務があったとしても、雇用職種が「看護師」になると、その企業での経験職種は「看護師」になってしまうので、次の転職先を探す場合にやや不利かもしれません。
もちろん、業務内容も問われますので一概に不利とは言えませんが、やはり「肩書き」って大きいと思いませんか?
就業形態
就業形態としては、以下の4つが挙げられます。
・正社員
・契約社員
・派遣社員
・紹介予定派遣
看護師から未経験で保健師へ転職を希望している場合、ほとんどのケースでは未経験者が採用されることはありません。
教育が行き届くような企業であれば別ですが、大抵の企業は一事業所ごとに1〜2名の保健師を配置しているため、その穴埋めとして採用される場合、即戦力となる経験者を採用することがほとんどです。
企業側の気持ちになると、納得できるかと思います。
でも、そんなんじゃいつまでたっても未経験者は正社員になれないじゃん!
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ほんの少しでも良いので企業で保健師として仕事をすれば、経験者の部類に入れます。
たった半年や1年でも、経験していることで、
・会社というものがどのような場所なのか
・保健師がどのような業務をするのか
といった、基本的な部分は押さえることができるからです。
私も看護師から転職を試みた際、最初は派遣で半年間の経験を積み、その後他企業の正社員へ応募をしました。
募集人員
人数はたいてい1名です。
組織体制:産業医や保健師、事務の人数など
ともに仕事をする人々の職種・構成や人数を確認します。
企業によっては、本社一カ所で全国支社店の管理をしている場合や、各支社店それぞれで管理をしている場合があります。
前者の場合には本社に産業医や保健師が集まりますので、確人数は多くなりますし、後者に場合には各人数は少なくなります。
特に保健師の人数が多い方が良いか少ない方が良いかは自分次第です。それぞれメリット・デメリットがありますね。
業務内容:保健師業務、看護師業務、診療業務、事務など
看護業務の有無については、診療所を併設していたり、健診センターがある場合には、看護業務を行うことが多いです。
採血や各種測定、薬剤管理、レセプト業務などもある場合があります。
保健師業務の内容確認として、基本的にやることは他企業と同じかもしれませんが、どのような業務が多いかは確認すべきです。
健康教育やセミナー開催が多い企業もあり、人前で話すのが苦手な人には不向きかもしれません。
応募条件:資格、学歴、あった方が良い条件など
看護師臨床経験は、診療補助業務が求められる場合には必要となります。
企業内診療所の数はだいぶ減ってきましたがまだ残っていますので、そういったところで求められます。
企業保健師経験があると最大に有利です。
なぜなら、大抵の企業は保健師を事業所に1名ずつ配置しているため、ひとり作業が求められるためです。
経験者は即戦力になりますので、企業側が一番求めているところになります。
語学力については、外資系企業や大手企業では外国人労働者が多く在籍しているため、英語力を求められることが多いです。
勤務地
これは基本かもしれませんが、通える場所なのかどうかを確認しましょう。
産業保健師は、ある程度大きめの規模の企業に属するため、都内の企業が募集することが多いです。
ただし大きな企業ほど全国に事業所や工場を構えていますので、勤務先が本社ではない場合、都内近辺で無かったり、駅から離れた工場になる場合もあります。
勤務地や通勤手段、かかる時間をよく考えておきましょう。
出張・転勤:有無、頻度、宿泊を伴うものか
こちらも勤務地と同様に、遠方の事業所や支社店へ出張や転勤の可能性もありますので、確認しておきましょう。
大手企業であるほど日本全国に支社店を構えているため、転勤や出張の可能性が高いです。
給与:月収、年収、賞与の有無
給料は、産業保健師未経験者であれば、最低ラインからのスタートかもしれません。
看護師経験が長い場合にはそれを見込んでくれる場合があります。
給与が高いほど、業務内容が大変な場合がありますので、お金だけに釣られないようにしましょう。
実際の額面は、勤務形態も様々ですので、産業保健師の年収の幅は300〜600万と幅広いです。もっと多い人もいます。
年俸制の場合、ボーナスは無く、年俸を12か月で割って支給されます。
派遣社員はボーナスがありませんが、契約社員はボーナスがある企業と無い企業があります。
正社員だとボーナスは大抵ありますが、支給額は企業によって異なります。
実際に働くとボーナスの有無は大きいので、確認しましょう。
各種手当:残業手当、住宅補助の有無
残業を見越して給料を出している企業もあります。
住宅補助は無い場合もありますし、あっても額は企業によって大きく違います。
一人暮らしを考えている場合には、住宅補助サポートは大きいので、確認しましょう。
勤務時間:定時、フレックス制度の有無
勤務時間とともにお昼休憩時間も確認しましょう。
これは企業によって、また配属先によって異なります。
お昼休憩は45分または1時間の場合があります。
45分だと、意外と短いので、外食したい人には不向きです。
また、フレックス制度の有無も確認しましょう。
フレックス制度を利用できると、仕事や休みの撮り方の自由度が何倍も大きくなりますので、利用できるととても便利です。
休日・休暇:日数と土日祝日の出勤状況を確認
年間休日日数は企業によってかなり差があります。
スーパー業界や飲食業、サービス業は、土日祝日出勤がある場合が多いです。
(周りのデパートを見ると、土日も開いてますよね)
銀行系は土日祝日休みでカレンダー通りですが、夏季や年末年始の連休が少ないです
(公的機関と同じで、12月31~1月3日はお休み←年末年始休みは4日間しかない!?)
メーカーや工場系は土日祝日含め休みが最大限に多い傾向があります(年間125日前後)
転職の時にはとにかく必死なので、休日のことなんて後回しになるかもしれませんが、後々長く仕事をしたい、子供がいても続けたいと考える場合には、とても大事なことなので、よく考えましょう。
世間がゴールデンウィーク10連休!と言っても、すべての企業がそうなるわけではないのです。
休暇の制度、福利厚生:年次有給休暇、産休育休制度、介護休暇などの使用状況
例えば、看護師の時にも、この年次有給休暇制度は定められていました。
しかし使える状況ではなく、看護師長が適当に割り振って休みを付けるという、本来とは異なる使い方になっていました。
休暇制度は法令で定められていますので、必ずどこの企業でもしっかりと会社規定におさめられているはずです。
しかし、病院と同様、その使用状況は企業によって異なります。
自由に使えるところなのか、産前産後休暇や介護休暇を使った前例はあるのかにより、その制度が従業員の意思で活用できているのかどうかは、その場所によって異なるでしょう。
勤務開始日
人員不足ですぐ入って欲しいのか、それともある程度余裕があるのか、案件によって様々です。
自分がまだ仕事をしている場合にはすぐに転職できませんし、今すぐにでも勤め始めたいと言う場合には即勤務開始の案件は魅力的になりますね。
選考方法
書類選考と面接は必須です。しかし面接回数は企業によります。
また、筆記試験がある企業もあります。
最後に
さて、チェック項目はたくさんありましたね。
でも、どれを優先させたいかは人それぞれです。
優先順位をしっかりと考えた上で情報を厳選していきましょう。
それでは、じっくり考え、自分に合った転職先を見つけていきましょう!