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高血圧とは?様々な種類や分類分けあり【予防医療】

2019-04-22

こんにちは。

「血圧が高いかもしれない」と思ったことはありませんか?

もしくは、すでに高血圧と診断されたことはありませんか?

 

3人に一人が高血圧と言われる時代になっています。

子どもの頃に高血圧になる人は少ないので、年齢を重ねた人の大半が高血圧になる危険性が高いことがわかります。

 

これまでに、「血圧とは何か」や「血圧の基準値や正常値」についてお伝えしてきました。

 

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今回は、高血圧とは何か、その種類についてお伝えしていきます。

 

高血圧とは何か

高血圧とはその名の通り、血圧が高い状態のことを言います。

収縮期血圧(上の血圧)が140未満拡張期血圧(下の血圧)が90未満であれば程度の差はあれ一応正常範囲内ではありますが、それ以上になると「高血圧」と診断されます。

 

血圧は常に変動しています

別記事でお伝えしたように、血圧に影響を及ぼす因子として、「心拍出量」や「血管抵抗」というものを上げてきました。

それらは「心臓の動き」や「循環血液量」、「血管の硬さ」が関連するものなのですが、これらは日頃の生活の中で常に変動しているものでもあるため、血圧は常に一定ではありません

(上記要素へ影響を及ぼす要因については、また別の機会にお伝えします。)

 

高血圧の分類や種類

この変動しやすい血圧ですが、一言に「高血圧」と言っても以下の様なタイプがあります。

 

持続性での分類

白衣高血圧

仮面高血圧

持続性高血圧

 

原因による分類

二次性高血圧

本態性高血圧

 

それでは、それぞれについて詳しく説明していきます。

一時的な血圧上昇か、または継続的な高血圧か

血圧が高くなっているタイミングや継続性によって分類されています。

 

持続性高血圧

測定場所に関わらず、いつでも血圧が高くなっているタイプを言います。

治療の対象になります。

 

白衣高血圧

普段の血圧は正常なのに、病院や診察室など医療機関で測定すると緊張してしまい血圧が高くなってしまうタイプを言います。

基本的には診察時の測定時以外の多くの時間帯で血圧が正常値であれば、特に治療する必要は無いと言われています。

これは、診察時血圧と家庭血圧がどちらも正常値である人と、診察時のみ血圧が高い人を比較しても、心・脳疾患の発症率に大きな差は無かったという研究結果が出ているためです。

ですが、安心はできません。

白衣高血圧の人は、将来的に持続性高血圧になることが多く認められていますので、定期的に家庭での血圧チェックを行い、普段の血圧が正常なのかどうかをしっかり確認することが重要です。

 

仮面高血圧

医療機関で測定したときには正常な血圧でも、他の場所では血圧が高くなっているタイプを言います。

これは、日々の疲労やストレスから血圧が高くなっていることが多いのですが、一時的な血圧上昇だから大丈夫とはみなされず、多くの時間帯で血圧が高くなっており、血管に持続的な負荷がかかっているとみなされます。

これは、診察時血圧と家庭血圧がどちらも高い人と、診察時のみ血圧が正常である人を比較したところ、両者で同じくらい心・脳血管疾患を発症しているということが研究結果からわかっているためです。

そのため、持続性高血圧と同様に治療を行うことになります。

 

高血圧の原因が特定の病気が原因か否かによる分類

二次性高血圧は全体の約1割程度であり、残りの約9割は本態性高血圧となっています。

 

二次性高血圧

高血圧が生じている原因が明らかに特定の疾患によるものと判明している場合、二次性高血圧と言います。

 

本態性高血圧

高血圧が生じている原因が特定の疾患と明らかになっておらず、加齢や遺伝、食習慣などが関連して高血圧を招いていると考えられる場合、本態性高血圧と言います。

 

まとめ:定期的な血圧測定が必要

血圧は様々な要因によって変動を来しますが、実際にはどのようなタイミングで血圧が上がっているのか、調べてみないとわからないケースが多いです。

そのため、一度でも血圧が高いと指摘されたりしたことがあれば、まずは日常生活の中で定期的に測定し、自分の血圧の傾向を知ることが重要になります。

 

それでは次に、血圧が高い時に身体に生じている変化や影響についてお伝えします。

 

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