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低血圧とは?数値基準はSBP100mmHg以下で種類は様々【予防医療】

2019-04-28

こんにちは。

血圧が高い人はとても多く問題となっていますが、逆に血圧が低い人はあまり問題視されていません。

ですが、確実に血圧が低い人もいます。

「低血圧って言われる」「低血圧の基準ってどこから?」「低血圧だと何が悪いの?」こういった想いを抱えている人はいませんか?

本記事では、まず低血圧の数値基準や種類についてお伝えします。

 

低血圧の基準

低血圧の基準については、厳密には定められていませんが、一般的に、以下のようになっています。

 収縮期血圧100mmHg以下

 ※「収縮期血圧」についてはコチラで詳しく説明していますので、ご参考まで。

 

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低血圧の種類や分類

低血圧の分類は、原因によって大きく3つに分けられます。

 

本態性低血圧

「本態性」とは、はっきりとした原因が無く、遺伝や体質が関連して生じるものです。

本態性低血圧は、特に若い女性で、痩せている人、少し虚弱な体質の人などに多く見られます。

 

起立性低血圧

これは急に立ち上がった時に生じる低血圧です。

血圧をコントロールする自律神経の働きが弱くなることで心臓が十分な血液を送り出すことができず、下半身に溜まった血液が心臓に戻りにくくなるために生じるものです。

一過性ですが、急激な血圧低下により、眩暈やたちくらみ、ひどいときには失神を生じることもあります。

動作前後で収縮期血圧が20mmHg以上高くなる場合で、高血圧の人も同様の症状が出現することもあります。

栄養状態が悪い時や疲労が蓄積している場合にも生じることがあります。

 

症候性低血圧

疾患の症状として生じる低血圧です。

心疾患、呼吸器疾患、内分泌関連疾患、がんといった疾患、胃腸疾患による栄養不良や、外傷(ケガ)による出血により低血圧を生じます。

 

その他:食後低血圧

食後は消化に伴い消化器官に血圧が集まるため、心臓へ戻る血圧が少なくなり血圧が低くなる場合があります。

高齢者に多く、寝たきりの人が食事の際だけ体をおこして食事を摂った場合に生じることがあります。

 

まとめ

血圧が低くなる要因は様々です。

いずれにしても、血圧が低いということだけでなく、その他に何か症状や問題が生じていないかということが重要です。