何人かの産業保健師さんとお会いして感じたこと。
「ひとり職場で奮闘している人が多い」
私もそのひとりです。
仕事はそこまで問題ないと思います。
どうにかやってこれているのがその証拠。
ですが、「話し合う」ことができません。
「他者がどのように考えているのか」を知ることができません。
つまり、自分の考えのみで動くしか方法がありませんので、考え方に偏りが生じてしまうことになります。
果たしてその状況で、保健師として成長できるでしょうか。
産業保健師のベテランの方、まだ経験の浅い方、様々な方とお会いしてきた中で、それぞれが業務の中で悩んでいることもあったりしますよね。
一人職場が多い産業保健師の現場では、ちょっとした悩み事から困難事例まで、日々様々な考え事が浮上していると思います。
そして随時自分で考えて動いていく。
でも、それが正しかったのか、他にも方法はあったのではないか、そんなことを自問自答するばかりではないでしょうか。
共有し、考える
そのような事例を複数名で共有し、自分たちなりの考えを分かち合い、最適解を出していくことができれば良いなと思っています。
大切なことは、「正解」ではなく「最適解」を考えること。
それぞれの立場や経験、就業している場所が異なるため、同じ視点から物事を考え流のは困難です。
ですが、その立場に立って、もしくは自分の立場に置き換えて考えることは難しいことではありません。
事例の共有ができると、たとえ自分がまだ直面していない問題に対しても考えることができ、また、別の問題に自分が立ち会った時に役立つかもしれません。
ですので、そう言った「考える力」を養うためにも事例の共有は役立つと考えています。
成長へ
私たちは幼い頃から集団の中で社会性を身につけ、成長してきました。
もちろん、大人になってからもそういう環境でなければ成長できないかというと、そうではありません。
独学でも成長できるとは思います。
本や論文から様々な知見を得ることもできると思います。
ですが、この狭い業界では、事例の入手すら乏しく、情報入手が困難であると感じています。
私はひとり職場が嫌いではありません。
むしろのびのびと仕事ができて快適なくらいです(笑)
ですが、何か新しい事案に立ち会った時、同じ目線からの意見が欲しいと感じることが多々あります。
また、新しく何かを行った時の評価など、自分一人では不十分に感じるのです。
考えはいくつあっても良い
自分の思考の幅を広げるためには、他者の意見も大切だと思っています。
自分の中で答えが決まってしまっているような頭の硬い人にはなりたくありません。
ある程度の答えはあるのかもしれませんが、事例によっては「正しい答え」が無いこともあります。
そう行った事例に対し、多くの人の意見を聞いてみたい時があります。
また、普段何気なく行っている業務も、別の方法があるかもしれない。
そう考えるだけで、自分のこの先の業務にプラスの変化を与えられる可能性が何倍も広がりますよね。
私は「今」という状況に満足できないタイプです。
多少失敗しようとも、やってみたい。
やってみて、どうなるか試してみたい。
そう考えるタイプです。
同じように、他者がどのように業務を進めているのか、どのような考えを持っているのかを共有し、ともに学びたいと感じている方はいませんか?
そんな大それた考え方ではなく、ふとした疑問を共有したい、くらいの気持ちで良いんです。
産業保健師として他社の状況を知りたい、という気持ちでも良いと思っています。
「狭い世界を少しでも広げたい」
そして「少しでも専門職として成長したい」
こうお考えの方は、ぜひ一度お話させてください。