こんにちは。
今回は、転職活動について考えてみたいと思います。
今転職活動中の方や近々転職活動を考えている方に参考にしていただけますと幸いです。
私の転職活動
私はこれまでに4回の転職活動をしてきました。
病棟看護師の頃には1回病院を変わり、
病棟看護師から企業の産業保健師へと変わり、
その後一度会社を変え、
さらにもう一度変わろうと転職活動を行いました。
総じて、4回の大きな転職活動です。
正直、全ての転職活動がうまくいったかと言うと、そうではありません。
でも、ちゃんと考え抜いた転職活動では、結果的に自分の納得ができるものになったように感じています。
大抵の場合、「辞めたい」と思ったから転職を考える人がとても多いと思います。
「続けたい」と思ううちは転職を考えることは少ないと思いますので(笑)
でも、ただ「辞めたい」という気持ちから「転職しよう」と考えると、その先で転職活動が大変になったり、書類や面接で通ることができなかったりすることもあると思います。
もちろん、応募先の倍率にもよりますが、企業の保健師のように倍率が高いものになると、生半可な気持ちではなかなか通らないことが多いです。
または、通ったとしてもまたすぐに転職をしたくなったり、自分らしく仕事ができないこともあるかもしれません。
今回は、「自分が納得できる転職をするために何を考えたら良いのか」というのを、私の経験から、以下のポイントに沿ってお伝えしたいと思います。
1)なぜ転職をしようと思ったのか
2)苦しい事柄にどのように対応したのか
3)今の場所では何が不足しているのか
4)次の場所に求めるものは何か
5)最終的な目的は何か
1)なぜ転職をしようと思ったのか
「転職活動をしよう」と思ったきっかけは何でしょう。
「辞めたい」と思った理由は何でしょうか。
ただ漠然と「辞めたい」と思っているだけでは、その先にも同じように「辞めたい」から「転職する」という形になることが多くなり、なかなか自分の納得のいく職業人生を送りにくくなってしまうと感じています。
例えば、
・人間関係が辛い
・残業が多すぎる
・年収が低い
といったものだと思います。
こういった、「辞めたい」「転職したい」と思ったことには必ず理由があり、それをしっかりと明らかにさせておくことが大切です。
そして、その「理由」がなぜ起きているのかを深く深く考えていくことが更に重要です。
・なぜそう感じているのか
・何と比較してそう感じるのか
・その原因は何か
・いつから生じているのか
・いつ頃まで続くのか(見込み)
こういったように深堀りをしてみましょう。
動機やきっかけ、それに関わる自分の感情や現状を知っておくことは大切です。
なぜなら、必ず募集企業がそれを気にしており、面接で尋ねられることが多いからです笑
でも、ここで深堀した動機を、応募時の書類や面接で答えることはあまりオススメしません。
「何か不満があって辞める」というのは、内容によっては次の転職先でも起こり得ることですので、「転職しても同じことが起これば転職するんだな」と応募先企業に思われてしまう可能性があります。
それを防ぐためにも、以下のように段階を踏みながら、より違う部分にも着目しながら転職を考えることをオススメします。
2)苦しい事柄にどのように対応したのか
『なぜ転職しようと思ったのか』という理由・原因の部分を深く考えてみたところで、次の段階です。
今の場所では、その原因は、もう、どうにもならないものなのでしょうか。
先述の例では
・人間関係が辛い
・残業が多すぎる
・年収が低い
という転職理由を挙げてみましたが、これはどの企業においても起こる可能性があります。
先ほどもお伝えしたように、次の企業でも同様のことが生じたときや同様のことを感じられたときに、「また同じように転職するのでは」と応募先企業に思われてしまうと、あまり良いイメージが残りません。
・困難な事象が生じたときにあなたがどのように動いたのか。
・実際にどのように対処したのか。
・次に同様のことが生じたとき、どのように対応するのか。
これを考えておくことがとても重要です。
自分なりに努力はしたけれども変えることができなかったのであれば、十分に転職する理由になりますよね。
3)今の場所では何が不足しているのか
更に一歩踏み込んで考えてみます。
上記のように「自分なりに対応してみたけれど、どうしても叶わなかったこと」が、今の場所には不足しているものを考えることに繋がるでしょう。
・何がどうあれば、その困難を乗り越えられるのか
・どのような要素があれば、今の苦しさが生じないのか
・どうしたら前向きに考えられるのか
こういったことを考え深めていくことができると良いと思います。
ここまでを考える理由としては、
「今の場所に居続けたいとは思いながらも、自分ではどうしようもない要因・要素があり、頑張ってもこの先長くは継続しづらい事象が生じてしまっているため、転職を考えた」
というような転職理由を考えるためです。
ただ辞めたい、ただ転職したい、といった深みのない理由では、応募先企業が採用するにはとても不安要素が大きくなります。
ですが、困難な事象に対しても自分なりに努力ができるという点を表出できれば、大きくイメージが変わると思います。
4)次の場所に求めるものは何か
1〜3までを受けて、「自分ではどうにもならない要素・要因」が明らかになったと思います。
それが、転職先に求めることになってくるはずです。
この次に考えることは、「何が叶えば満たされるのか」です。
「次の場所に求めるもの」という方向性で考える段階では、「ただ辞めたいから辞める」「ただ転職したいから転職する」といったネガティブな感情だけではなく、「次に何かを求めるために辞める」といったポジティブな考え方に変わってくるのではないでしょうか。
前向きな気持ちで転職活動をすることは、転職活動においてはとても大切なことだと思っています。
ネガティブな考え方をしている人とポジティブな考え方をしている人が並んだとき、応募先企業の大部分はポジティブな考え方ができている人を魅力的だと感じるのではないかと思います。
もちろん、ただ前向きなだけではなく、きちんと自己分析をした上で前向きであることが大切だと考えています。
そのため、段階を経て転職理由を深めていくことが転職活動における肝になるのではないかと感じています。
5)最終的な目的は何か
転職活動をする上で、最初からココが見えている場合には、それに向かって進むだけだと思います。
最初からこの先の最終目的地がわかっているのであれば、それをベースに1〜4まですぐに考えることができたかと思います。
次の場所で叶えたいことは何か。
それが叶ったことで、自分はどうステップを踏み進められるのか。
最終的な目的地は何か。
そこへ到達するために必要なステップは何か。
こういった「自分の最終目的」を考えることができれば、転職活動は割と早く進むように思いますが、なかなかここまでを最初から考えることができる人は少ないでしょう。
私も最初からココを考えられていたわけではありません。
また、最終目的が見えても、すぐにそこまで進めるかどうかはわかりません。
少しずつステップを踏まなければならないこともあるでしょう。
そのステップを理解して、一歩一歩を確実に歩み進めるための転職活動をするという人もいらっしゃるかと思います。
それでも、その一歩で何を叶えられれば次の一歩に進めるのか、といった具体的な内容を予め考えておくことができれば、自分の職業人生の軸をブレさせずに進むことができるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、転職活動にあたり考えておくべきポイントをお伝えしてきました。
これまでこのような考え方をしたことが無かった場合には、上記5段階で自分の転職理由を深めておくことをオススメします。
その結果として、自分の転職の軸を得られるようになります。
この転職の軸は、ずっと同じ形である人もいれば、成長に合わせて形が変わる人もいると思います。
どちらにしても、「今この時点における軸」を持っておくことは重要です。
軸は、転職活動で自分を表現し自己実現に繋げるためにとても大切なものになります。
転職活動で必要になる書類も、その軸を持った上で考えることで、志望動機や自己PRを含め、筋の通った内容を書き上げることができます。
また、面接で多くの質問を受けたとしても、矛盾無く回答することができます。
そして、転職後に何か苦しいことがあっても、その軸を中心に物事を対処できるようになります。
あらゆる場で「軸」は重要になりますし、予想以上の場面で活用できます。
倍率の高い転職活動において、きっと役立ちます。
ぜひ自分と向き合い、自分の考えの軸を見つけ出してみてください。
それが、納得できる転職に繋がると信じています。