最近、保健師国家試験の過去問を解き始めました。
「え?保健師資格を持っていなかったの!?」
「保健師資格を剥奪されたの!?」
こんな風に感じる方も多いかもしれませんね(笑)
ですが、そうではありません。
10年以上ぶり(!)に保健師国家試験の過去問を解き始めたのは、国家試験を受験するという目的ではなく、別の目的によるものです。
その目的は、『産業保健看護専門家制度登録者認定試験』を受けるためなのですが、皆さんはその試験をご存知でしょうか。
今回はその試験に合格することによって得られる資格である『産業保健看護専門家制度登録者』関連についてをお伝えしようと思います。
※関連リンクは最後にまとめておきます。
産業保健看護専門家制度
そもそも、この『産業保健看護専門家制度登録者』という資格は、学会資格の一つです。
産業保健に関わる多くの人が所属する『日本産業衛生学会』。
この学会の中には、職種別・地域別など多数の部会が設けられており、私のような産業保健師は『産業看護部会』にも所属していたりします。
(ちなみに部会に入会するのには、学会費とはまた別で費用がかかります 😥 )
この産業看護部会で設けられた資格制度が『産業保健看護専門家制度』になります。
この産業保健看護専門家制度における資格は3つ、段階別となっています。
①産業保健看護専門家制度登録者
②産業保健看護専門家
③産業保健看護上級専門家
試験等を経て段階的に上がることのできる仕組みですので、最初は①産業保健看護専門家制度登録者となる必要があります。
産業保健看護専門家制度登録者認定試験
私はまだ産業保健師としての経験が浅いのですが、そんな初心者寄りな私でも、この『登録者』になることができます。(試験に合格すれば)
受験資格としては、以下のどちらかを満たしていることです。
・保健師の資格を保有している
・看護師と第一種衛生管理者の資格を保有している
日程
試験は毎年、だいたい1月に実施されています。
年に1回しかないので、ちょっと大変です。
場所
開催場所は、東京、大阪、愛知、福岡とされていますが、2020年度は東京でのみ開催されることとなっています(おそらくコロナの影響)
試験会場から近場の方は良いですが、遠い方にとっては泊まりがけでの受験となりますね。
試験範囲
試験範囲は、かなり広いです。
公衆衛生看護学概論
公衆衛生看護学方法論(対象の把握とそれに 適した方法の理解)
公衆衛生看護学方法論(組織・集団・地域の 理解と計画の立案、実施、評価のプロセス)
対象別公衆衛生看護活動論
産業保健(産業看護展開論も含む)
学校保健
健康危機管理
公衆衛生看護管理論
疫学
保健統計
保健医療福祉行政論
お気づきでしょうか?
これ、保健師の国家試験の範囲そのままなのです!!! 😯
そう、なので私は保健師の国家試験の過去問を取り寄せ、今それに取り組んでいるのです。。
受験料
11,000 円(税込み)
産業保健看護専門家制度登録者認定試験の準備講座
私のように保健師の基本知識を失ってしまった方や、再度学び直したい方に向け、準備講座が開講されています。
だいたい毎年11月ごろでしょうか。
ここら辺の情報は『産業看護部会』のHPに掲載されています。
私はもれなくこちらを受講しましたが、広範囲を1日でザーッと学びなおす感じで、正直当日中にはあまり頭には入りませんでしたが、登録者試験の学習開始として良い動機づけになりました(笑)
再度、保健師国家試験の勉強をします
以上のような理由で、私は再度、保健師国家試験の勉強を始めています。
もちろん、日々の業務の中で培われた知識から解くことのできる問題もありますが、国家試験の範囲に見合った幅広い知識はとうの昔に置いてきてしまいましたので、改めて一から勉強します。
ということで、保健師の国家試験勉強をしながら気付いた点やまとめておきたい点などを、今後ちょっとずつアップしていこうと思っています。
よろしければ、お付き合いくださいませ。
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