振り返り 産業保健師の日常

日本全国の産業保健にまつわる場へ繋げたい、繋がりたい

2019-09-13

産業保健の場に必要な力は、産業保健スタッフだけの力では不十分です。

 

日本の企業と働く人々の現状

先日の研修会では「中小企業における産業保健活動」というテーマでした。

日本にある企業のうち99.7%は中小企業であり、また、働く人々のうち69.8%は中小企業に勤めています。

となると、産業保健が真に必要とされるのは「中小企業」になります。

大企業は資金力があること、ブランドイメージなどから、昨今の健康経営の波に乗り、健康へ力を入れ始めている企業が多くなっています。

しかし、中小企業は資金力不足やマンパワー不足などから、円滑に健康管理が行われるかというと、そうでは無い企業が多いのです。

よって、今後は中小企業にも働きかける必要があると。

以前から長く産業保健業界におり研究を進めている先生方は、その事実に何年も前から気がついていたようです。

そして、今後も長く続く課題ともおっしゃっていました。

 

「協働」

中小企業の産業保健を成立させるためには、「協働」することが重要です。

産業保健師だけではなく、産業医はもちろん、その他の専門職や社会資源、コミュニティをフル活用する必要があります。

しかし、企業で働く私には、そう行ったネットワークは乏しく、知識もあまりありません。

そのため、産業保健師のみならず、関連する専門職とネットワークができたら良いなと思っています。

でもどのようにネットワークを広げるべきかはまだ手探り状態ですので、まずは地域で活動する保健師さんとネットワークを築くことができれば理想的な状態だと感じています。

地域職域連携は、昨今重要な概念になっています。

 

地域職域連携

働く人々は、元は地域に所属する人々です。

働く人の家族は、地域に属しています。

働く人が定年退職したら、地域へ戻ります。

働く人やその家族と地域は、切っても切り離せない関係ですよね。

そのため、企業と地域の双方向から働きかけることで、より効果的なサポートができるのでは無いかと考えることができます。

実際にはまだ地域の保健師さんと繋がったことはありませんので、良い化学反応を生み出せることを期待して、そんなことを考えています。

なので、産業保健師の枠にとらわれず、地域とも繋がれるmeet-upを検討しているところです。

これで4つ目の検討事案ですが、盛りだくさんですよね。

どこからスタートできるかわかりませんが、最後には全てが和のように繋がると最高だなと思っていますが、まだそこまではわかりません。

ひとまず、まだ、すべて、スタート地点です。