こんにちは。
「血圧が高いかも」って言われたことはありませんか?
実際、正常な血圧はどのくらいで、どの数値になったら「高血圧」と言えるのでしょうか。
本記事では、血圧の正常値、基準値、高血圧となる分類について詳しくお伝えします。
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健康診断などで「高血圧」と言われる人は年々増えており、現在日本には約4300万人いると言われています。
日本人の総人口が約1億2600万人ですので、3人に1人が高血圧ということになります。
しかし、これほど多くの高血圧の方がいても、実際に治療を受けていたりコントロールの管理ができている人は、50%程度と言われています。
日本では脳卒中や心筋梗塞の発症も増えており、高血圧のコントロールが不十分である事実が大きな要因として考えられています。
ですが、そもそも、「高血圧っていくつ以上を言うの?」と思う人もいると思います。
基準となる数値がわからないと、コントロールも難しいですよね。
高血圧に関する基本的なポイントを押さえておきましょう。
高血圧ガイドライン2019(JSH2019)
血圧については、日本高血圧学会がガイドラインを定めており、そのガイドラインを参考に医師は診察や治療を行っています。
最新のガイドラインは「高血圧ガイドライン2019」となり、以下のように定められる方向です。(2019年4月25日発表予定)
高血圧の基準値…140/90mmHg
合併症がない75歳未満の降圧目標…130/80mmHg未満
補足:高血圧ガイドライン2019を決める際の背景とは
米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)高血圧ガイドライン2017
高血圧の基準値…収縮期血圧(SBP)130/拡張期血圧(DBP)80mmHgとなる
欧州高血圧学会(ESH)/欧州心臓病学会(ESC)の高血圧ガイドライン2018
65歳未満の成人の基準値は140/90mmHgで変わらないが、降圧目標が変更となっている
血圧の基準値と分類
130~139/80~89mmHgは高血圧には分類されませんが,リスクは上昇するため,従来の「正常高値血圧」から「正常」を削除して「高値血圧」とされました。
正常域血圧の分類と名称
130~139/80~89mmHg…高値血圧
120~129mmHgかつ80mmHg未満…正常高値血圧
120/80mmHg未満…正常血圧
高血圧の分類
140~159/90~99mmHg…Ⅰ度高血圧
160~179/100~109mmHg…Ⅱ度高血圧
180/110mmHg以上…Ⅲ度高血圧
補足:合併症がある人の高圧目標
合併症がある患者の降圧目標
冠動脈疾患、蛋白尿陽性の慢性腎臓病(CKD)、糖尿病で130/80mmHg未満
75歳以上の高齢者、蛋白尿陰性のCKD、脳卒中既往では140/90mmHg未満
降圧目標に到達していない場合、まずは活習慣の改善など非薬物療法を行い、それでも降圧が不十分なときに薬物治療を行うことが推奨されています。
それでは次に、「高血圧」とはどういうことなのか、なぜ悪いのかを説明していきます。
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