産業保健師の世界はなかなか知られていないので、未経験では実態がどのような感じなのかを想像するのは難しいと思います。
特に、このブログを読んでくださっている多くの方は現在看護師であったり、もしくは保健師になりたての方が多いと想定しています。
どのような業界でも、入ってみないとわからないことが多いですよね。
ですが、看護師の延長線上に保健師資格があるため、何となく繋がりを探したくなりませんか?
確かに繋がるものもあるのですが、仕事内容だけではなく、考え方もまるで異なります。
もちろん関わる人も異なります。
産業保健師の日常を覗いてみてください
とりあえず、少しでも日常を感じ取ってもらいたいので、私は時々、仕事の日のことについて書いています。
ほんの一部でしかありませんが、「こんな日もあるんだなぁ」くらいに思っていただければ良いかと思います。
でも、これはあくまでも私の場合です。
業務は日によって大きく異なりますし、人と話す内容・テーマも様々です。
そしてこれは場所が変わればまた大きく変わります。
私はひとり職場で仕事をしていますが、別の場所の保健師とも業務は異なりますし、会社が変われば180度変わるでしょう。
そのため、実際にはあまり参考にはならないかもしれませんが、覗き見してみたい人のために、少しだけお伝えしたいと思います。
テレワークをしたり会社へ行ったり
最近は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、テレワークが導入されています。
そのため、自宅で仕事をする日もあれば、会社へ出社する日もあったり。
その日の予定に応じて業務場所が変わっています。
ちなみに、今日は会社へ行きました。
ラッシュを避けたかったので、私はいつも少し早めに出社しています。
会社へ着いたあとは、うがい手洗いなど身なりを整えて、PCの電源を入れてメールチェック。
あとは、今週の予定を確認したりしていました。
健康管理室の管理
6月になったので、私がいる健康管理室のカレンダーをめくったり、健康管理室のスケジュールを掲示したり。
毎月はじめに「救急箱」のチェックをするのですが、これも今日やりました。
法令で定められているものしか入っていませんので、物品の種類はとても少ないのですが、一応チェックをします。
このような健康管理室の管理も私の仕事のひとつです。
スケジュール調整
産業医の今月のスケジュールも改めて確認しました。
基本のスケジュールはあるのですが、それに加えて色々と調整が必要だったりします。
そして、今月実施予定の面談対象者へ、面談の日程調整のためのメールを送ったりしました。
本当は、今月の面談であれば先月中に日程調整を行うのが通常なのですが、勤務状況などいろいろな変更があったため、今月に入ってからやることに。
10人以上の人に、一人一人メールを作って送りましたよ。
はて、メールを送ったり日程調整したりの事務作業、保健師の仕事なの?
こんな風に思った方もいるかと思います。
面談の対象者と言っても、その理由は様々です。
その面談の理由や対象者の性質によって、メールの文言を変えたり、面談の方法も工夫したりしています。
どちらにしても事務作業には変わりないかもしれませんが、一応専門職としていろいろなことを考えながら調整に当たっているつもりです。
管理職からの相談
「最近休みがちの人がいて・・・」という相談がありました。
珍しいことではありませんので、相談してくださった方のお話を聴いて、今後の動き方を確認しました。
こういった相談があったからと言って、すぐに産業保健師が介入するわけではありません。
もちろんそういう場合もありますが、今回は管理職を介して少し連絡をとっていただき、おそらく今後私や産業医の方で対応することになるでしょう。
メンタルヘルス不調者に関する相談は、どこの企業もあります。
そして、どこの企業でも対応に困っています。
身体面の怪我や病気はわかりやすく想像しやすいのですが、精神面の病気に関してはまだまだ理解しづらく、どう対応したら良いのかわからない方が多いです。
そんな私も、対応に慣れているわけではありません。
ですので、産業医や周りのスタッフの知恵を借りながら、日々対応しています。
フレックス制度を利用してみた
今日はどうしても済ませたい用事があったため、夕方に早退をさせていただきました。
こういった時間管理は個人に任せられているので、業務に支障が出なければ調整可能です。
平日にしかできないこともありますので、こういった制度を活用できるのはありがたいです。
もちろん、今日早退した分、別の日に長めにお仕事をする必要がありますよ。
おわりに
今回はこの辺で終わりにしておきます。
文章で書くと早いですが、メールを書いたり、返信したり、いろいろな作業を合わせてやっていると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
いかに効率良く、ミス無く進めるかは、看護師と同じ考え方かもしれませんが、実際の内容はまるで異なりますよね。
使う知識も全く違う業界のものだと認識した方が良いですので、産業保健師への転職を検討されている場合には、産業保健の基本的な部分はしっかりと押さえ、違う世界に飛び込むつもりで臨んでくださいね。